「4択」を「2択」にしてみる

英検2級は、全ての問題が「4択or5択問題」となっています。しかし、「4択(5択)→3択」に出来る問題や、「4択(5択)→2択」に出来る問題もあるんですね。もし、4択や5択の状態で「勘頼り」の解答をした場合、単純計算で正解率は「20%〜25%」ということになります。あまり正解は期待できないですよね。しかし、3択や2択に絞り込めていれば、勘による正解率もグッと上がることになるのです。

そこで、リーディング問題の「パート2以降」に着目してみましょう。パート1は、基本的には「単語問題」になります。したがって、「その単語を知っているかどうか?」が問われますので、消去法などによる「絞り込み」がやりにくいと言えるでしょう。しかし、パート2以降は「文法問題」や「長文問題」が続いて行きますので、ここで「絞り込み」のテクニックが使えるのです。

たとえば、選択肢に「代名詞」がズラッと並んでいる問題があったとしましょう。「she」や「they」などの代名詞は、意味は皆さんもご存知ですよね。したがって、「どの代名詞が入るのか?」に焦点を絞って解答しておけば良いわけです。仮に、カッコの後ろに動詞があり、「三単現」の「s」が付いているとしましょう。この時点で、代名詞は絶対に単数形になるはずです。つまり、「they」などの複数形の選択肢は除外できるというものです。

また、「接続詞を問う問題」も出題されますが、接続詞とは、「2つの文章をつなげる役割を持った単語」ですよね。つまり、2つの文章が「順接(〜だから…になる)」なのか、あるいは「逆接(〜だけれども…である)」なのかで、1〜2つの選択肢を除外できるというわけです。

いかがですか?単語問題では、上記のような「消去法による選択肢の絞り込み」は難しいのですが、それ以外の問題パターンについては絞り込みが簡単に出来るのです。これを覚えておけば、「残り2つで迷っている…」という状況でも、勘での正解率は「50%」になりますからね。「20%」や「25%」よりもはるかに正解が期待できるのです。