積極的に「書き込んで」いく

TOEICの試験を受けたことがある人なら知っていることですが、TOEICでは、問題用紙への「書き込み」は認められていません。これは、以前に問題用紙を試験会場で写真に撮影し、分からない単語の部分に「この単語の意味は?」などと書き込み、それをメールで試験会場に待機している人に送信、意味や答えなどを返信してもらうという、かなり手の込んだ「カンニング」が横行したために禁止されたのです。日本でもこのようなカンニング事例は報告されていましたし、お隣の国、韓国では社会問題にまで発展したんですよ。

ところが、英検においてはこのようなカンニングは報告されていないため、今でも問題用紙への「書き込み」は認められています。問題用紙への「書き込み可or不可」のどちらが受検者にとって有利なのか?もちろん、「書き込み可」の方が有利であることに違いありません。したがって、「書き込みのテクニック」も、英検2級を確実に突破するための「重要テクニック」と言えるでしょう。

そこで、まずは「絶対に違う選択肢」に「横線を引くクセ」を付けましょう。英検2級の選択肢は、「4択or5択」になっています。もちろん、絶対に違う選択肢もいくつかは見つかることでしょう。この時、それ以降はその選択肢に目が行かないように、横線を引いて除外しておくのです。

また、「パート3」や「パート4」などの長文が出題される部分では、文章の区切りごとに「斜線」を引いて、文章構造を「目で見て分かりやすくしておく」ということも大切ですね。

これらの作業を「常に行うクセ」を付けていた場合、いちばん大きなメリットとして「時間短縮」が可能になるんですよ。つまり、「読みやすさ」や「余計なところに目が行かない」ということになりますので、1問あたりで短縮できる時間は数秒ながらも、それが「50問」というリーディングパート全体では大きな短縮につながるんですね。「時間が足りなくて、最後まで解答できなかった…」という、最悪の事態を防ぐためにも効果的な方法なのです。