「部屋を変えてほしい…」は英語で?

海外旅行慣れしておられる方なら分かると思うのですが、海外のホテルの設備は、日本よりも圧倒的にレベルが低いのです。もちろん、星が与えられるような高級ホテルは別ですよ。日本であれば、リーズナブルなビジネスホテルでもちゃんとシャワーが出ますし、トイレだってきれいに掃除されています。また、いくら安ホテルとは言っても、フロントの対応は誠実・丁寧ですし、「日本のホスピタリティー(接遇)は世界一」と呼ばれる理由はそんなところにも見られるのです。

しかし!海外ではそうはいきません。それなりのホテルに泊まったとしても、シャワーからお湯が出なかったり、出たとしても「チョロチョロ」など、また、トイレの紙が切れていたなどなど…、こんなことが日常茶飯事に起きているんですね。

もちろん、そんな時はホテルのフロントに行って部屋を変えてもらいましょう。あなたの部屋から電話で伝えても良いのですが、電話での英会話は聞き取りにくいため、やはり直接フロントに行った方が良いでしょう。

まず、「Excuse me. I would like to change my room, because 〜」という表現をそのまま覚えてください。「〜なので、部屋を変えてほしいのですが」という意味です。「because」の後は、「shower is not working well(シャワーが出ない)」や「it smells quite strange(妙な匂いがします)」などの表現をつなげておきましょう。とくに「work」は使える単語ですよ。「働く」のほかに「作動する(機械などが動く)」という意味もありますので、部屋の機械の備品で壊れているものがあれば、すべて「〜 is not working」でOKです。

ところで、上記の表現はどれも丁寧な表現ばかりですね。そんな丁寧な表現を紹介していると、「こっちは客なのに、なんでそんなに丁寧に対応する必要があるんだ!」と怒る方もおられるかもしれません。しかし、必要以上に「お客様意識の高い人間」は、海外では非常に嫌われます。日本では、払うお金以上のサービスを期待するものです。「お客様主義」が日本流ですからね。一方、とくに欧米社会では、「サービス=料金」のように、完全に「サービスの対価として料金がある」という考え方なのです。したがって、無駄に料金以上のサービスを求めることはやめておきましょう。マナーの悪い客として笑われますよ!